今回は当社がCNF(セルロースナノファイバー)を活用した製品作りを進めている理由を紹介します。
現在、世界的なSDGsへの関心が高まっている中、環境保護の一環で脱プラスチックの流れが加速しております。
当社の事業でもプラスチックへの加工・プリントを行っておりますので、他人事ではありませんでした。
そんな最中、NHK様の番組「まちかど情報室」にてCNFが紹介されており、その製品の特徴に驚かされたのです。
原材料は紙と同じパルプでありながら、鉄の5倍の強度や優れた分解性など信じられない特徴。この素材を知った瞬間から当社がこれまで蓄積したノウハウを活用して新たな製品を作り出せないか考え続けました。
そして、いくら鉄の5倍の強度を持っているといってもレーザーならば加工できるだろうと考えたところ、その読みは的中。
CNFはレーザーと相性抜群の素材だったのです。
刃物では歯が立たない強度を持つ素材ですが、レーザーを利用することで、自由自在にカットできることが判明。
それからは試行錯誤の日々。
カットできることは分かりましたが、それを商品にし量産化できる体制作りは簡単ではありません。
商品化するために各工程の課題を洗い出し、各々の工程で数々の対策を講じてようやくCNFを製品化できる体制が整いました。
このような苦労をした背景には、冒頭で紹介させてもらった通り、CNFはパルプから作られていることが挙げられます。
パルプは植物由来の原材料である為、環境に優しい特徴を持ちます。
当社で関わっているプラスチックを利用した製品をCNFに置き換えれば、その分だけ環境保護へ貢献できます。
だからこそ、CNFを活用したいと考えました。
CNFは素晴らしい特徴を持ちながらも知っている人は知っている程度の認知度の低い素材。それだけに多くの人に知ってもらえれば、様々な用途に利用され、環境保護へ大きく貢献できるはずです。
当社としましては、CNF製品の販売を通して、より多くの人にCNFを知ってもらい環境保護への一助になればと考えております。