「SDGs活動に興味があるけど、どのように取り組み始めたらいいのか悩んでいる。」
「他社の事例を参考にしたい。」
「せっかく取り組むのであれば独自性のある活動としたい。」
今回はそんな方の参考となる情報を集めてみました。
時間とリソースをかけて取り組むのであれば、その活動自体の効果を無駄にしたくないですよね。
紹介する9つの企業の取り組みはどれも持続性があり、独自性があるものばかり。
独自性があれば、注目もされやすく、企業のPRにも繋がります。
世界全体で取り組んでいるSDGs活動。
他社の事例も参考にしながら是非取り入れてみてください。
\見ないと損かも?/
霧島酒造株式会社【焼酎粕を活用した活動】
地元宮崎の焼酎メーカー「霧島酒造」では焼酎メーカーならではのSDGs活動を実践されています。
焼酎生産の過程で発生する大量の「焼酎粕」を
- 食事への還元
- 発酵時に生成されるバイオガスのエネルギー利用
- 残った焼酎粕を堆肥として活用
など製造活動だけではなく、
- 霧島くつろぎの森
- どんぐり1000年の森
といった森林保全活動も精力的に実施しています。
焼酎粕利用という、焼酎メーカーだからこそできる取り組みだけではなく、地元南九州エリアの自然保全活動など独自性のある活動を推進中です。
すかいらーくホールディングス【食品ロス削減・脱プラ】
ガストやバーミヤンで有名な最大手外食チェーン「すかいらーく」では、
- 食品ロス削減
- 脱プラ
- 水資源の保全
- 脱炭素
など様々なSDGs活動を推進されています。
飲食店チェーンだけあって特に食材ロス削減は徹底しており、材料の歩留まりを減らすために
焼売用玉ねぎのカット方法の見直しや長ネギの根付近(あまり食べられない部位)を出汁用で活用
などを実施。
脱プラ活動では、カラトリーをバイオマスプラスチックへ変更しただけではなく、さらに木製に変更するなど、改善に改善を重ねるというお手本のような取り組み姿勢を示してくれています。
飲食店が実施しているSDGs活動に興味がある方はこちらもご覧ください。
異なる業界であったとしても、視点や取り組み姿勢は参考になりますよ。
株式会社デンソー【微細藻類を活用した教育・まちづくり】
自動車部品メーカー最大手のデンソーは「微細藻類」を活用した教育、まちづくりに貢献されています。
他にも様々な活動を展開していますが、個人的には「微細藻類」が特に気になりました。
2008年より熊本県天草市にて藻からバイオ燃料を生産する研究を進めており、地元の天草拓心高等学校、天草市とタッグを組み地域産業を盛り立てています。
この事業の面白い点は様々な活用方法があること。
ブタ用飼料やトマト用土壌改良剤への活用など、様々な形で産業化する可能性があります。
ちなみに、微細藻類の活用はバイオ燃料の研究開発がはじまりだったようです。
本業での研究活動が教育やまちづくりの発展に繋がる素晴らしい事例といえます。
株式会社アシックス【エコな素材を積極的に投入】
個人的に一番注目している企業です。
その理由は当社も注目しているバイオマス素材「CNF」を活用したシューズ作りを進めているからです。
ゲルカヤノ25というロングセラーモデルに搭載。
また、CNFには様々な活用法が存在します。
当社事例とはなりますが、CNFの活用方法を以下記事にまとめております。
さらにアシックスではリサイクル素材の活用を積極的に推進しています。
例えば、スリランカの海岸で回収されたごみを原料とした再生ポリエステルの活用が挙げられます。
現地のサプライチェーンパートナーのHirdaramani社と提携することで再生プリエステルをTシャツに活用。
※Hirdaramani社:100年以上の歴史を持つスリランカのアパレルメーカーであり、SDGsへ積極的に投資しています。
株式会社JTB【予約システムによる渋滞緩和】
旅行代理店最大手として有名なJTB。
SDGsに関して様々な取り組みを実施されていますが、特に印象に残っている取り組みとして
予約システム「チケットHUB®」
が挙げられます。
チケット施設(テーマーパークや博物館など)とチケット販売業者(セラー)を結ぶプラットフォームのことで、このシステムを導入することで観光客受け入れ環境整備を実現しています。
人気な観光地の場合、大型連休時期には駐車場が混雑し、近隣集落で交通渋滞が発生するなどの課題が山積。
このような課題を解決するために施設を事前予約するためのシステムとして導入され、渋滞を解決しています。
サステナブルな観光地経営に繋がる仕組みであり、旅行業ならではの貢献方法だと考えます。
JR九州ホテルズ株式会社【脱プラ・廃棄物の有効活用】
JR九州ホテルズではホテル業界では定番となりつつある
- プラスチック削減の取り組みとしてのバイオマス素材を活用したアメニティ
- 歯ブラシ、ヘアブラシやサニタリーバッグの導入
だけではなく、
ユニフォームリサイクルといった、アパレル業界が実施するようなSDGs活動も取り入れるなど幅広い活動を実践しています。
他にも朝食営業時間終了後の飲食物を社員のお弁当として提供するサブスクリプションやロスフラワーのアレンジなど廃棄物を有効活用する取り組みを積極的に推進しています。
脱プラスチックを検討している方はこちらもご覧ください。
プラスチックの代替品と、環境に優しいプラスチックを調査した結果をまとめております。
株式会社宮崎放送【配信によるSDGsの普及活動】
地元宮崎の放送局のSDGs活動も紹介していきます。
テレビやラジオ、インターネット配信を通したSDGsの普及活動は他の放送局でも実践していますが、MRTが異なる点は環境保護に関する取り組みを30年以上実践していることです。
実際に「MRT環境賞」という名の顕彰活動を現在も続けています。
SDGsという言葉が流行する前から地元宮崎を起点に未来に対してやるべきことを実践し続けている宮崎が誇る企業だと考えます。
リコージャパン株式会社【プラスチックリサイクル&脱プラの徹底】
複合機で有名なリコー。
看板商品である複合機で脱炭素に大きく貢献しています。
特に印象に残った取り組みとして再生プラスチックの活用が挙げられます。
一般的なプラスチックのリサイクルですが、様々な方法が存在。
その中でも、廃棄されたプラスチックを素材として再度利用することは簡単ではありません。
- 成形が困難になる
- プラスチックの強度が弱くなる
などの課題をクリアする必要があります。
ですが、リコーではその投入困難な再生プラスチックを50%以上も使用した複合機を完成させたのです。
さらに、複合機利用時の電力節約や納入時の梱包材である発泡スチロールを紙製へ変更する等あらゆる脱炭素活動を推進しています。
他にも対象の複合機が購入されるごとにマングローブを植林する活動も実施しており、当社で利用しているPro C5300Sシリーズも該当。
利用者側としては手軽にSDGs活動に携わることのできる便利な仕組みだといえます。
米良電機産業株式会社【若い世代への支援】
主な事業として電気設備資材の販売を展開している米良電機産業。
様々なSDGs活動を推進しており、特に印象的な取り組みとして若い世代への支援事業が挙げられます。
- ひなた創生のための奨学金返還支援事業
- こども食堂など宮崎県の子どもの貧困に関する連携推進協議会への寄付
- 子ども手当の支給
などなど
SDGsのゴールとしましては
- 貧困をなくそう
- 質の高い教育をみんなに
といったテーマに該当しますが、その支援先は若い世代が主となっている印象です。
最後に
今回は9つの企業事例を紹介しました。
気になった取り組みがありましたら、再度ご覧ください。
以下文字をクリックすると該当エリアに移動します。
- 霧島酒造株式会社【焼酎粕を活用した活動】
- すかいらーくホールディングス【食品ロス削減・脱プラ】
- 株式会社デンソー【微細藻類を活用した教育・まちづくり】
- 株式会社アシックス【エコな素材を積極的に投入】
- 株式会社JTB【予約システムによる渋滞緩和】
- JR九州ホテルズ株式会社【脱プラ・廃棄物の有効活用】
- 株式会社宮崎放送【配信によるSDGsの普及活動】
- リコージャパン株式会社【プラスチックリサイクル&脱プラの徹底】
- 米良電機産業株式会社【若い世代への支援】
これら企業のSDGs活動は独自性を持ち、持続性のある取り組みです。
独自性のある取り組みは注目を集め、企業PRにも寄与します。
また、SDGs活動は世界中で進められており、早く取り入れないと本来得られる利益が減少するかもしれません。
とはいえ取り入れるにあたり、メリットやデメリットなど詳しい情報が欲しいと思う方もいることでしょう。
そんなあなたはこちらもご覧ください。
実体験を踏まえたメリット・デメリットを紹介しています。
少しでも興味が湧いてきたようでしたら、身近な活動で何かSDGsに繋がらないか調べてみましょう。
もし見つからないようであれば、ノベルティや記念品でのSDGs活動も検討してみてください。
数分で読める内容になっております。